デザイン初心者は必須!読みやすい文字の大きさと行送りや行長のポイントとは!?

デザイン初心者は必須!読みやすい文字の大きさと行送りや行長のポイントとは!?

読みやすい文章の特徴は文字の大きさにポイントがあります。しかしデザインでは文字の大きさのみでは読みやすいとは言えません。

読みやすい文章には行送りや行長の細かな設定も密接に関係しています。イラストレーターなどのプロ向け編集ソフトウェア以外の文章編集でも同様の近い設定を行なうことで文章はとても読みやすいものとなります。

文章デザインは誰にでもできるものですが、その設定方法を理解せず行なうよりは理解して設定するとより読みやすい文章デザインを演出できることだと思います。

この記事では、文字の大きさと文字の大きさに密接に関係する行送りや行長についてわかりやすく説明しています。

読みやすい文章のポイント!文字の大きさから考えよう!

文字の大きさは文章の読みやすさに関係してきます。

文字の大きさは文字設定の大小だけではなく、書体の太さや種類も関係してきます。特に書体の種類により文字自体の大きさが違います。

この記事では下図にいくつかの例を見比べながら、文章に使用する最適な文字サイズの選び方を説明します。

「読みやすい文章」については「読みやすい書体!デザイン初心者が本文で選ぶ書体選びのポイントとは!?」こちらの記事も参考にするとより理解が深まります。

「読みやすい書体!デザイン初心者が本文で選ぶ書体選びのポイントとは!?」の記事はこちらから

この記事では「読みやすい本文や文章の大きさ」について説明していきます。まずは下図を見てみましょう。極端ではありますが「大きい文字サイズ」と「小さい文字サイズ」の本文を用意しました。この下図を見ていただくとわかるとおり、本文や文章としてどちらも読みやすいとは言い難いです。

どちらも読みやすいとは言い難い

本文や文章デザインの文字は大きすぎても、小さすぎても読み手には読みづらくなってしまいます。デザイン初心者は読みやすい文字の大きさとはどの位の大きさなのか悩むことも多いでしょう。

文章の文字の大きさに関する明確な基準やルールはありませんが、一般的に使われているサイズの目安があります。

制作物に使用する一般的な文字サイズ

  • 資料・雑誌・カタログ・パンフレットは7.5pt〜9pt
  • ハガキなどのDMは6〜8pt
  • 電車の中吊りやポスターは17〜23pt以上
  • Webは12〜16pt

下図に上記リストの制作物に使用する一般的な文字サイズを掲載しますので、制作する制作物や資料、デザインの内容に合わせて参考にすると良いでしょう。

制作物に使用する一般的な文字サイズ例

制作物に使用する一般的な文字サイズの注意点として、高齢者や若年層をターゲットにする場合は、大きめの文字サイズに設定すると良いでしょう。

本文や文章に設定する際は、太い書体は細い書体に比べて、同じ大きさでも書体により文字の表示がつぶれてしまう場合があります。特に和文は欧文に比べて漢字を使用することが前提です。画数の多い漢字が存在しますので、本文に太めの明朝体やゴシック体を使用しないほうが無難です。

どうしても使用する場合は、いくつか書体の候補を探してつぶれてしまわない書体を選択するようにしましょう。

文字サイズの下限としてキャプションは小さい文字を使用します。本文や文章よりも小さい文字サイズを使用することが基本的に多いです。

特に印刷物の文字の最低サイズは一般的には5pt程度と言われています。ただし書体にもよりますが、4pt以下でもある程度読める場合もあります。

最近の印刷技術はとても高精細ですので小さくても印刷可能な場合も多いです。しかし、読み手にとってあまり小さな文字でキャプションがあっても読みたくはないものです。

印刷物の場合、小さくても読みやすい文字の大きさにするには4〜5ptを最小の目安にすると良いでしょう。

雑誌や資料、カタログなどで使用される文字の大きさとは?

世の中で販売されている雑誌や資料、カタログで使用される文字のサイズ例を紹介します。読みやすい文字の大きさの見本として下図を参考にすると良いでしょう。

普段から手にとって読んでいるものも一度スキャニングして下絵として取り込み、似た書体で実際に文字を何文字か置いてみることも良いでしょう。実際におおよそどれくらいの文字の大きさなのかわかることだと思います。

資料や雑誌、カタログなどで使用される一般的な文字サイズの例

  • 横組み 本文サイズ リュウミン 9pt
  • 横組み 本文サイズ リュウミン 7.5pt
  • 横組み 本文サイズ ヒラギノ角ゴシック W3/9pt
  • 横組み 本文サイズ ヒラギノ角ゴシック W3/7.5pt
  • 縦組み 本文サイズ リュウミン 9pt
  • 縦組み 本文サイズ リュウミン 7.5pt
  • 縦組み 本文サイズ ヒラギノ角ゴシック W3/9pt
  • 縦組み 本文サイズ ヒラギノ角ゴシック W3/7.5pt
資料や雜誌、カタログなど文字サイズの例

文字のサイズ1つとっても文章の見た目は大きく異なります。書体によりどれくらいが最適な書体であるかは異なります。実際に使用する書体で試してみましょう。

ここで簡単に文字サイズの単位について説明します。

ソフトウェアで多い設定として基本的な文字サイズの単位「pt」と書いて「ポイント」と読みます。プロ向けソフトウェアの場合は「級」も単位として使用できます。

「ポイント」とは欧米の活字サイズ単位です。

1ポイントは約1/72インチです。つまり1ポイントは0.3528mmになります。デザイン原稿の指定では「pt」と略されることが多いです。

プロ向けソフトウェアで使用できる「級」は、日本語組版の文字サイズの単位です。

1級は0.25mmで、1ミリの1/4(Quarter)です。デザイン原稿の指定では「Q」で略されることが多いです。どちらが現在主流なのかと言いますと「ポイント」で表現することがほとんどです。

もしデザイン原稿に「Q」で指定している場合は「級」での指定です、間違うことがないようにしましょう。

簡単ではありますが下図に「級」と「ポイント」の「級数=ポイント表」を掲載しますので参考にされると良いでしょう。

「級数=ポイント表」

  • 7級(Q)=5ポイント(pt)
  • 8級(Q)=5.5ポイント(pt)
  • 9級(Q)=6ポイント(pt)
  • 10級(Q)=7ポイント(pt)
  • 11級(Q)=7.5ポイント(pt)
  • 12級(Q)=8ポイント(pt)
  • 13級(Q)=9ポイント(pt)
  • 14級(Q)=10ポイント(pt)
  • 15級(Q)=10.5ポイント(pt)
  • 16級(Q)=11ポイント(pt)
  • 20級(Q)=14ポイント(pt)
  • 24級(Q)=16ポイント(pt)
  • 28級(Q)=20ポイント(pt)
  • 32級(Q)=22ポイント(pt)
  • 38級(Q)=26ポイント(pt)
  • 44級(Q)=31ポイント(pt)
  • 50級(Q)=34ポイント(pt)
  • 56級(Q)=38ポイント(pt)
  • 62級(Q)=42ポイント(pt)
  • 70級(Q)=50ポイント(pt)
  • 80級(Q)=57ポイント(pt)
  • 90級(Q)=64ポイント(pt)
  • 100級(Q)=71ポイント(pt)
級数=ポイント表

単位の指定の仕方で文字の大きさが異なることが上図でわかったのではないかと思います。

デザイン初心者が行送りと行長で読みやすい文章にするポイントとは!?

文章デザインでは文字の大きさが大切であることはわかったことだと思います。あとは行送りと行長を適切に調整すると文章が見違えるほど読みやすくなります。行送りと行長は単独で考えるのではなく一緒に設定を考えます。

最適な行送りとは何か?

読みやすい最適な行送りとは、行の文字とその次の行の文字の距離です、行間ともいいます。まずは下図を見てみましょう。

文字の大きさから行送りを決める

文章の読みやすさは、行送りの設定によっても大きく印象がことなります。

文章デザインは行送りが極端に狭くても広くても文章は読みづらくなります。文章デザインでの行送りは一般的に文字サイズの1.5倍〜2倍と言われています。

例をあげると、本文の文字サイズが8ptの場合、行送りは12pt〜16pt程度が丁度良いと言われています。文字サイズが8ptの場合、行送りは12pt〜16ptと記載していますがこれは目安であり最適な行送りは行長により変わります。

行送りをする際は同時に行長についての考慮も必要です。では下図の参考例を見ていきましょう。

  • 文字サイズ:8pt 行送り:10pt
    行送りが狭いため、縦組みか横組みかが不明になっており、行を目で追うのが困難な状況です。読み手は1行を読むたびに次の頭行を目で追うのに疲れてしまいます。
  • 文字サイズ:8pt 行送り:20pt
    行送りが広すぎるとバラバラとした印象になってしまいます。また、視線を次の行にスムーズに移動できません。読み手は1行を読むたびに次の頭行がどこなのか少し迷いそうな感じです。
  • 文字サイズ:8pt 行送り:14pt
    行送りを適切に設定すると、視線を次の行へスムーズに移動できます。また、バラバラとした印象もなくなります。読み手に程い間隔で次の頭行を目にすることが可能になり読んでいても疲れにくい印象を受けます。
適切な行送りを決める

行送りの設定次第で見た目や読みやすさは大きく異なります。

最適な行長(1行の長さ)とは何か?

文章デザインにおける行長は1行の文字数です。美しい文章デザインは最適な行長と行送りにより決まると言っていいと思います。

行送りが狭い場合は、短い行長のほうが読みやすい文章になりやすいです。逆に行送りが広い場合は、行長もある程度長くしたほうが読みやすい文章になりやすいです。

このように読みやすい文章は行送りと行長のバランスにより決まります。行長を短く設定すると読み手は1行を比較的すぐに読み終えることができるので、テンポよく文章を読むことが出来ます。

行長が短い例として、雑誌や新聞のような媒体では行長の短い文章がよく使われています。短い行長に対して行長を長く設定すると、適度に視線を動かしてじっくりと読むことができるので、小説のような媒体でよく使われています。

じっくり読ませようと考えて意図的に行長が長くなりすぎると、読み手は文章を目で追えなくなることもあります。また次の行の行頭に戻れなくなったりするなど、読み手にとって「読みたくなくなる原因」になることがあるので注意が必要です。

1行に何文字までというルールや決まりごとはありませんが、文章デザインでは一般的に15〜35文字程度が理想と言われています。

文章が多い場合は、段組み方法を2段組みや3段組みなどに変更することも考えましょう。では下図の参考例を見ていきましょう。

文字サイズ:5pt 行送り:8ptの場合

下図はすべて同じ行送りです。行長を適度に短くすることで読みやすくなることがわかります。下図の右側のように短くしすぎても読みづらくなります。

最適な行長を決める①

上図を見てわかるとおり行送りと行長のバランスが大切です。

文字サイズ:5pt 行送り:13ptの場合

上図と同じく1行に多く文字が入った長文ですが、行送りを広くすると読みにくさが大幅に改善されます。

最適な行長を決める②

この行送りの場合は、行長を狭くすると読みづらくなります。

1段目と2段目で文字のベースラインがずれている場合

ベースラインが合っていないと見た目が悪く読みたい文章にならなくなります。

1段目と2段目でベースラインがずれている

ベースラインがずれていることでミスをしていると思われるかもしれません。

ベースラインを揃えることは必須!

ベースラインを揃えることで見た目に美しく行を目で追いやすくなります。

ベースラインを揃えることは必須です。

ベースラインが揃っていることでとても読み手は心地よく文章を読み進めることができます。

デザイン初心者はこのように設定すると良い!読みやすい文字の大きさと行送りや行長のポイントのまとめ

  • 文章デザインを考える際に初心者は文字の大きさから考えると良い。
  • デザイン初心者は制作物に使用する一般的な文字サイズを参考にすると良い。
  • 「大きい文字サイズ」と「小さい文字サイズ」だけでは読みやすい文字の大きさの設定にはならない。
  • 文字サイズの単位には「級」と「ポイント」がある。
  • 行送りと行長はセットで考えて設定すると良い。
  • 文章が長い場合は2段組や3段組みを検討すると良い。

デザイン初心者は読みやすい文章デザインをどのように実現してよいか難しいと思います。

筆者のわたしもデザイン初心者のころは何もわからず設定も曖昧な状態でした。その結果、読みづらい文章になり何度も修正を繰り返したことを思い出します。

私の経験からすると文章を先に少し流し込んでみて最初に文字の大きさを設定し、次に行長を見て何文字あるかを確認して行送りの設定を狭くするか広くするかを見ています。

文章デザインの仕方も人それぞれだと思いますが、1つの手順として覚えておくのも良いかと思います。

ワードなどの文章作成ソフトウェアでも文字の大きさや行送り、行長の設定は可能です。ビジネス文書やプレゼンテーション資料でも文章デザインは見て美しい資料となるかならないかの分かれ目になるのではないでしょうか。

この記事を読んでいただいたらさっそく文章デザインを行ってみましょう。

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