その効果は!?画像優位性効果とモンタージュ理論を理解し写真レイアウトの基本を押さえよう!

その効果は!?画像優位性効果とモンタージュ理論を理解し写真レイアウトの基本を押さえよう!

写真は非常に多くの情報を持っており言葉で説明するよりも写真や画像で見せるほうが情報を伝えやすいです。

また認識もされやすいことからこのことを「画像優位性効果」といいます。写真同士の関係性で状況を暗示させることを「モンタージュ理論」といいます。この記事では2つの効果を解説し写真レイアウト基本を説明しています。

写真には大きな効果がある「画像優位性効果とモンタージュ理論」

写真は多くの情報を持ち合わせる!

写真や画像は、デザインレイアウトの中でもビジュアルを飾るため大きな影響を与えます。

表現したい内容や伝えたい情報に応じて、そのデザインに最適な写真や画像を選択することが大切です。同じ写真や画像でもトリミング(切り抜き)や配置方法により見た目のイメージは意外なほど大きく変わるため、これらの技法を知ることが大切です。

写真や画像のデザイン方法を知る前に、画像に本来備わっている効果を説明します。写真や画像は、紙面の仕上がりイメージを大きく左右する要素の1つです。

言葉よりも多くを語る!「画像優位性効果」とは!?

画像優位性効果とは写真、画像そのものが持っているパフォーマンスです。

その情報は、どんなに飾られた言葉よりも写真や画像のほうが情報量が多いためより伝わり、また人は認識しやすいです。

これを「画像優位性効果」といいます。

一例として商品カタログを挙げると、文章でどんなに詳細情報を記載した商品を説明しても、それだけを見て直ぐ購入に踏み切る人はほとんどいません。

しかし、そこに商品写真や画像が加わることで、その情報を最大限に活かすことができます。写真や画像が加わることでより一層、購買意欲が働き購入へと気持ちを動かしてくれます。

写真や画像の最大な役割は「イメージを読み手に具体化すること」だと思います。

文字情報だけのデザインと比べると、写真要素を配置することで目を引きつけ、さっと見るだけである程度の情報を伝えることが可能になります。

画像優位性効果

ディテール写真を追加するなど、写真情報が増えるほど、写真からの情報を最大限に伝えることが可能になります。

写真同士の関係性で暗示ささせる「モンタージュ理論」とは!?

読み手に与える写真の印象は、1枚の写真要素を配置するだけでもある程度イメージが決まります。

同一紙面上に複数の写真要素を配置した場合は、写真要素の組み合わせ方や並び方、サイズ、配置方法などによってイメージが大きく変わります。

「モンタージュ理論」とは、写真同士の関係性を配置方法で状況を理解させたり、暗示させたりする技法です。

フランス語でモンタージュは「組み立てる」「組み合わせる」という意味です。紙面デザインで言えば配置をどのようにするかということになります。さまざまな写真や画像の組み合わせで、言葉では説明しづらい多様な意味合いを持たせる技法なのです。

紙面に配置方法次第でストーリー性を生み出す!

モンタージュ理論とストーリー性を理解しよう!

モンタージュ理論は、映画の映像編集技術に用い要られていた方法です。今でも映画やテレビ番組で使われています。

例えば、料理番組のワンシーンで言えば「具材と調味料の紹介」の次に「具材のカットしているシーン」を入れて、次に「調理をしているシーン」を組み合わせることで、実際に映像として表現しなくても具材のカットが全て行われていたり、調理の段階で具材に火が通るイメージは、見る人にその状況を想像させます。

下図を見てください。複数の写真を個別に見ると、とくに関係性もない写真配置ですが、同じ大きさにし揃えて配置すると、バラバラであった写真同士の関係性が出てくるため、左に配置してある写真から順に見ていくことで関係性を見せることができます。

自由に写真要素配置した例

複数の写真要素を配置する場合、配置場所やサイズがバラバラになると写真同士の関係性が薄くなるため、読み手にストーリー性を感じることはできません。

同じ大きさで写真要素を揃えて配置した例

写真要素の大きさを揃えてきちんと配置すると写真の関係性が強くなるため、紙面に1つのストーリー性が生まれます。

モンタージュ理論の活用してみよう!

デザインをするうえで、1つの紙面に多様な内容の写真を配置する場合は、それらの関係性を意識して意味を生み持たせることが大切です。

下図では、調理器具の商品写真と調理が上手にできそうなイメージ写真を並べてレイアウトしてみました。

個別に見ると関係性の薄い写真でも、並べて隣り合わせることで、そこに意味があるような印象を与えることができます。読み手はデザインを見て想像しやすくなるでしょう。

写真要素を配置する際は、このような効果を意図的に作り出すと良いでしょう。

モンタージュ理論を活用してデザインした例

調理器具の商品写真と上手にできそうなイメージ写真を配置すると、紙面にストーリー性を発生させ読み手にイメージで伝わるようになります。

写真レイアウトは用途や目的に応じた最適配置をしましょう!

写真レイアウトの基本とは!?

デザインするときには紙面の情報が伝わりやすくするために、魅力的に見せるための写真を使用することがあります。まずは基本的な写真レイアウト方法と効果的な使い方を説明します。

四角版(「しかくはん」、または略して「かくはん」)

四角版とは、写真レイアウトを行う際に写真の四隅すべてを紙面版面内に写真要素を配置する写真レイアウト方法です。紙面に対して収まりがよく、安定感があるため落ち着いた印象になります。もっともよく利用される方法です。

四角版(「しかくはん」、または略して「かくはん」)

整然とした印象を持つ四角版でも、デザイン要素の1つとして取り入れる場合。

例として、ポラロイド写真みたいに白い枠を入れて写真そのものを置いているかのような素材感を出し、角度をつけて写真レイアウトをすると、ポップで楽しげなイメージになります。アナログ感のあるデザインや、楽しいデザインを表現したいときに効果的です。

切り抜き版(「きりぬきはん」、または略して「キリヌキ」)

切り抜き版とは、被写体を輪郭もしくは意図的に必要な部分のみ沿って切り抜き、それを配置する写真レイアウト方法です。

切り抜き版にすると、写真としていままで存在していた背景がなくなり被写体の輪郭が強調されるため、切り抜いた被写体が目立つようになります。

存在感が増すため切り抜いた写真を中心に、素早く情報を読み手に伝達することができます。また、切り抜き版にすると、楽しいイメージや、動きのある紙面を表現しやすいです。切り抜いた写真をなるべく大きく見せたい場合などにも活用できるでしょう。

切り抜き版(「きりぬきはん」、または略して「キリヌキ」)

切り抜き版にすると、被写体が目立ちます。楽しげなイメージに仕上がるので、動きを表現したい場合などに活用すると良いでしょう。デザイン的なアクセントとしても効果的な写真レイアウト配置方法です。

四方裁ち落とし(「しほうたちおとし」、または略して「しほうだち」)

四方裁ち落としは、写真要素を紙面の端いっぱいまで配置する写真レイアウト方法です。

被写体を大きく見せることができます、商品の見た目やディテールを見せたい場合や、勢いや迫力のある紙面を表現したい場合などによく使用すると良いでしょう。

全面に写真要素を配置することにより、文字要素が多い場合には不向きかもしれません。

四方裁ち落とし(「しほうたちおとし」、または略して「しほうだち」)

迫力やインパクトを表現したい場合や、空間の広がりを表現したい場合、見た目やディテールを伝えたい場合などに使用される配置方法です。

三方裁ち落とし(「さんぽうたちおとし」、または略して「さんぽうおとし」)

三方裁ち落としとは、上下・左右のいずれか1辺を残し、残りの3辺を裁ち落とし配置にする写真レイアウト方法です。

空間的な広がりを表現したい場合や、紙面に動きを演出したい場合などに使用すると良いでしょう。四方裁ち落としとは異なり、余白を作ることができるので、文字要素が多い場合にも向いているでしょう。

三方裁ち落とし(「さんぽうたちおとし」、または略して「さんぽうおとし」)

三方裁ち落としにすると、空間的な広がりを持たせつつ、紙面に余白を作ることができます。文字要素が多い場合や、大きな余白で紙面にメリハリをつけたい場合に効果的でしょう。

写真を変形しないようにしましょう。

紙面サイズやデザインに合わせて写真を拡大・縮小する際は縦横比を維持した状態で使用してください。

空きでてが埋まらない場合に縦に伸ばしたり、横に伸ばしたりすると、写真本来の目的や見た目が大きく損なわれ、読み手に違和感を感じさせてしまいます。縦横比が変わるような変形は情報を伝達するうえで絶対にしてはいけません。

写真に変形をさせてはいけない。

写真の縦横比を変更してしまうと、写真の持つ本来の情報が失われてしまいます。見た目も悪くなり、違和感しか感じなくなってしまいます。

画像優位性効果とモンタージュ理論の解説!写真レイアウト基本のまとめ!

  • 画像優位性効果を上手に使うことで余計な言葉よりも写真で情報を伝えることができる。
  • モンタージュ理論を理解することでデザインにストーリー性を持つデザインができる。
  • 写真レイアウト基本を押さえることで紙面設計を上手にできる。

普段何気なく見ている写真を使用したデザインは画像優位性効果という理論で説明ができます。文字要素の情報は必要であることは間違いありません。

ですが、写真要素を取り入れることで写真要素と文字要素の組み合わせで読み手に瞬時に理解しやすいデザインとなるのです。

そこにモンタージュ理論を組み合わせることで紙面という「静」という状態から「動」という動きを感じる、体感できるものに発展できるのです。効果や理論を理解し写真レイアウト基本を押さえることでデザインの仕上がりは格段に上がっていくことだと思います。

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