デザイナーとし就職し、自分にはデザインセンスがないと思われている新人の方は意外と多いです。
また、忙しい現場であるからこその厳しい指導もこころが折れそうな時があります。ここでは、就職前でも就職後でも気持ちの持ち方やマインドをプラス思考でモチベーションをアップしていくことを書いています。ぜひ、新人のみなさんの参考になればと思います。
デザインスタッフ新人にありがちの落ち込みは、言葉を気にしすぎ!
デザインセンスや才能は最初からあるものではない!勉強です!
最初は厳しい指導が多いが、それも将来の自分のためと思うこと
誰でも最初は新人です、デザイン系の諸先輩方は結構ご意見が厳しい方が多いです。
その分、真剣にデザインのことを考えている現れでもあります。ですが、新人の時には一言一言がつらく感じる時もあるかと思います。
つらく感じるのは実は気持ちの持ちようだったりもします。私は厳しい指摘や指導は自分へのエールと考えています。私も同じように新人を経験し、その時は諸先輩方はいなく、新部署立ち上げでお客様より直接の声を聞くことになり、社会人1年目でそれはもう沢山のお客様からのダメだしに発注先変えるよ等、目の前で聞いてきました。
お客様からの直接の言葉や厳しい指導があったらか私は成長できたのかなとも思っています。どんなに厳しい指摘でも、他の広告などを参考に夜遅くまで修正を繰り返す日々を体験した結果、お客様の好みも少しずつ理解できるようになり、次第に次の仕事も依頼しようかなと言われるようになりました。
新部署立ち上げから経験することはないと思いますが、諸先輩方がいる環境はとても頼もしいと感じます。お客様に提出する前に一度見てもらえるチャンスがあるのです。
自分のデザインセンスや才能を磨くには第三者からの指導が一番!
腕の良い人に見ていただくのは、自分にない感覚を教えてくれるのでとても新鮮です。
私は諸先輩方がいなかったので、外注先のキャリア10年以上のデザイナーさんにお仕事の合間に採点や直接事務所での厳しい指導を受けていました。会社と会社の繋がりでそれが実現できているとは言え、外注先のデザイナーさんに「私を指導して得になりますか?」と聞いたことがあります。
そのデザイナーさんは、指導を通して自分自身の知識や技術の再確認ができて役に立ちますと言われてました。また、いつか個人事務所の立ち上げも行いたいので、その時に指導力もつけておきたいし、日本で活躍するデザイナーをたくさん育てたいと言われていました。さすがプロだな、志が高いなと思いました。
立派な言葉に私は口が開いたままになったことを記憶しています。私は、社会人1年目でデザインセンスや才能はあまりないことを話すと、その方は、
- デザインセンスや才能は最初からあるものではない
- 多少の差はあってもその差は凄く小さいから気にしなくて良い
と言われてました。
デザインセンスや才能は努力した結果についてくるものであって、最初からあるものではないこともこの方から教えて頂きました。
確かに色々な分野で活躍してメディアに出ている方も日々の自己努力があっての活躍シーンであるのだと気づかされました。
話が少しずれましたが、デザインセンスがないとは思わずに最初は色々なデザインに触れて制作を経験して、評価を第三者に行ってもらうことが成長の第一歩だと私は感じます。
早く活躍できるように仕事と現場に慣れて行こう!
私が勤める会社では、新人さんが実際にデビューするまでに座学から実技を行います。実際の仕事の原稿で、諸先輩方と一緒に同じ物を制作して自分の出来上がりと先輩の出来上がりの比較をおこなったりしています。
一人で制作できるようになっても、諸先輩方が良いと判断するまでは、お客様に提案できない評価制度を設けたりしています。人により個人差はありますが、入社後3〜6ヶ月くらいは日々練習することが多いです。
この期間を経て初めてお客様へ提案できる仕事ができる状態になっています。会社によって方針は様々ですが、入社後に何かしらの教育がありますので、まずはそれをしっかりやっていけば、厳しい指導と言葉は自分への励みと考えて努力できることだと思います。
きっと諸先輩方も後輩といつか一緒にプロジェクトや仕事をしたいことだと思います。私は、今では後輩方にたくさん助けられながら部門運営を行っております。一緒に仲間と仕事ができることはとても頼もしく楽しいことなのです。
活躍する自分をイメージする
つらい気持ちになっているときに「活躍する自分をイメージ」するのは、なかなか難しいかもしれません。
でも、いつまでもつらい気持ちを引きずると他人から見た自分のイメージが暗いように感じ取られます。
休日には自分がリフレッシュできることに集中してみると良いと思います。私の職場では「とにかく野球観戦とサッカー観戦が好き!休日はいつもスタジアムだ!」と言う方もいれば「今週末は東京に、再来週末には長崎に行きます!」や「プラモデルとミニ四駆の大会に出ます!」など、人それぞれの楽しみ方があります。
私の職場では本当にあることなんですよ!みんなアクティブなんです。
時には私も仕事で出張があるときに、知らない地域へどのように行くのか、なんとなく聞くことがあります。
みんな詳しくて詳しくてそれはもう見所も教えてくれるのですが、旅気分が味わえる時間は仕事なので、スケジュールが詰まっており今のところアドヴァイスいただいた見所は見れてないのが現状です。家族で出かける機会があれば見て見たいなと思います。
休日はエンジョイして仕事の日は仕事モードでオン・オフを切り替えることがモチベーションアップに繋がることだと思います。仕事もモチベーションがアップできれば、先輩を目指して頑張りたいとか、先輩を抜きたいとか良い意味でのライバル心も芽生えるはずです。
目指す物があれば、人は努力ができます。そして自分が活躍するイメージもそのうち頭の中にも浮かんでくることだと思います。活躍するイメージは休日と仕事のオン・オフで気持ちを切り替えることでできます。
デザインセンスがないとか新人だから下手なこと言えないなど考えない方がいいです、色んな話は諸先輩方も聞いてくれますし、もしかしたら似た趣味持っているかもしれません。
先輩や同僚とのコミュニケーションを大切にしていきましょう。ただし勤務中の会話はそこそこにしておきましょう。普通に怒られる原因となってしまします。
キャリア形成を意識し自ら「これ、させてください!」言ってみましょう!
新人だから先輩や上司からの指示がある仕事のみをしていては、そのうち「言われないと行動できない」と思われてしまうかもしれません。
社会人になり、はじめての職場で緊張もして右も左も最初はわからず、先輩や上司の指示にしたがい仕事を進めていくことだと思います。
職場や仕事に少しずつ慣れてきたら自ら行動することを考えると良いかと思います。
慣れる期間は人によって違いはありますが、おおよそ10ヶ月〜12ヶ月、早い方でも6ヶ月程度はかかると思いますが、1年を目安に徐々に自分からこの仕事をやってみたい等、伝えてみると良いかと思います。
1年かけて色々なことを先輩や上司から教えて頂いたことに自分の行動や思考をプラスして仕事にチャレンジすることは、会社やお客様のためになります。
なにより自分のキャリアを伸ばして行く第一歩になることは間違いありません。新人から中堅への第一歩を自分で踏み出すか踏み出さないかで、そのあとの会社からの自分の評価もかわってくるかと思います。
デスクに座ってする仕事ですが、新たな仕事にアクティブにチャレンジしていきましょう。デザインセンスがないとか、新人だから任せられないなどは1年を通して実務経験することで先輩や上司の判断が「任せられるかな?」から「この仕事は任せられる!」に徐々に変化していきます。
気を落とさず、前向きに明るくチャレンジしていきましょう。自分で時期がきたかなと思ったら勇気を出して「これ、させてください!」と声をかけましょう。
デザイン系の仕事でもマインドはしっかりすること!
成長できるのは、自分の力だけではない!みんなのおかげを忘れずに!
社会人1年目は日々の仕事で徐々に技術も上達してくることだと思います。
少しずつ慣れてきたところで、それなりに自分で仕事できるな!とはまだ思わない方が良いです。今その仕事ができるようになっているのは、誰の教育や指導があってのことか考えると、それは先輩や上司の教えがあってこそ今の仕事ができるようになっています。
自分一人で出来るようになったわけではないことに気づくことが大切です。そこには、仕事ができるようになったことに関する感謝の気持ちが必要です。
スポーツ選手でもプロになればなるほど他の要因よりも自分の責任と考えます。また、まわりの協力のおかげであると考えることが多いと思います。
これはデザイン系の仕事でも同じ事で仕事ができるようになったことに感謝して、まだ上手にできない仕事に関しては、自分の成長がまだまだ足りないと思い先輩や上司の教えに沿って努力していきましょう。
少しできるようになったからと言って天狗になると態度や話し方にも出てしまいます。そうなると自分の評価も下がり良い仕事仲間として受け入れてもらえなくなります。
新人の時はこころに余裕がないかもしれませんが、感謝の気持ちがあるのとないのとでは成長も変化してくると思い忘れないようにしましょう。
自分は何のために就職し誰のために仕事をするのか今一度考えよう!
毎日が仕事を覚えることで、気持ちがいっぱいになり、何も考えることができない時もあるかもしれません。
でも、徐々に仕事ができるようになったときに毎日の仕事の疲れから何のために毎日大変な思いをしているのだろうと思う事もあります。気分も落ち込み、仕事をしたくない、出社するのに気が重い等、モヤモヤ感が出てくるときがきっとあります。
その時は、入社したときの思いを思い出すのが一番です。希望に満ちて仕事がんばろう!と思っていたと思います。その思いを思い出し自分を奮い立たせることと、自分がこの先にどんなことをスキルアップして仕事に取り込みたいのか考えてみると良いと思います。
デザイン系の新人であれば、新しいスキルを仕事にもいつか使えるようになりたいと思えるはずです。
仕事をしながら新しい技術を本や先輩から学んでスキルアップを目指して行きましょう。
デザインセンスがないから今後どうしようとか思わずに、どんどん自分をレベルアップして、会社の中でもより大きな仕事にチャレンジできるように準備を着々と進めて行くことで、変なモヤモヤな感じは吹き飛ばしましょう。
お客様にも良いデザインの提案ができて生の声で「いいデザインだね!」「次も頼むよ!」「いっぱいお客さん来て大変だったよ!」等、モチベーションのアップする言葉を聞きたいと思いませんか!褒められることも自分が誰のために仕事をしているのかと言うことを考えさせられます。
これには正解の答えなどありません。自分で見つけていくものになりますので、どこでやりがいを見つけられるか考えてみましょう。
人の役に立つことを考えて自分を成長させよう!
人の役に立つことは、そんなに難しいことではありません。経験が浅い自分に社員として会社にどんなことができるのか想像してみましょう。
- 日々増えていくデータ整理
- 備品管理
- 素材集の管理
- 先輩方が大きな仕事をしているときの出来る部分のお手伝い
- 簡単な書類手配
- 打ち合わせスケジュール整理
- 会社の戸締まりチェック
書いていくとまだ、たくさんあります。会社によって管理職の方がしていたり先輩がしていたりと様々ですが、お手伝いを通して会社の中でも新人である自分は人の役に立てるのです。
私の現在の職場では管理職ですが、デザインスタッフのみなさんがそれぞれ「これは、やっておきました。」「これは、私がやりますね。」など自主的に行動して報告してくれます。
以前は私一人でやっていたことも少しずつお手伝いしてくれるようになり、大変助かっています。色々お手伝いして頂いた分、本人が今している仕事の内容で困った事や悩んでいることにも耳を傾けられるようになり、お互いに信頼関係も出てきます。
人間関係も良くなれば、日々の仕事のモチベーションもあがっていきますので、プラスの効果にもなります。仕事を手伝うことで、自分が知らなかったこもと学べて成長していけます。
とくに先輩方が大きな仕事に入ったときなどは後輩から「どの部分は手伝えますか?」や「ここまで準備できましたら手分けしてデザインしましょう!」などお互いに声を掛け合い仕事を進行させています。
お互いに声をかけることで、新たなスキルアップやコミュニケーションが取れるので、より良い仕事ができあがるわけです。自分を成長させるためにも新人である自分は人の役に立てるように行動していくと良いかと思います。
お手伝いすることに最初はデザインセンスなど関係ありません。成長したいと自分が思えば行動に移していきましょう。
今回のまとめ
- 新人である社会人1年間は、成長するための指導をたくさん受けること。
- 自分が活躍していくイメージをして、マインドをしっかりと持つこと。
- 人の役に立つように自分から行動を起こして先輩と切磋琢磨すること。
はじめての社会人で尚且つデザイン系に就職するのであれば、自分がどのように成長して行きたいのか考えて、自分から行動をするようにしましょう。
自分の目標があれば、毎日のモチベーションも下がりにくくなり自ら人の役に立てるように行動ができるようになります。
会社に勤める以上は人と人の関わり合いが多いですので、コミュニケーションを図りながら教えを請う場面はしっかりと聞き、感謝の気持ちも言葉に表して相手に伝えていきましょう。
自然なスキルアップと意識してのスキルアップで成長速度は速くなります。自分にはデザインセンスがない、新人だから何も出来ないなど思わずに前向きに努力していきましょう。