なんとなくデザイン系の専門学校進学へと考えるのはやめて、学校へ行くメリットを見つけて効率的に勉強していきましょう。
ここでは、デザイン系のある程度のカリキュラムにソフトウェアをどれくらいまで覚えていけばよいのか、専門学校卒でどれくらいの力量がいるのか書いています。ぜひ、デザイン系専門学校のメリットを理解した上で就職活動に活かしていただければ幸いです。
仕事に必要なスキルアップを集中的に行える、その環境は!?
専門分野を集中して学べるカリキュラムが多い!
デザイン系の専門学校で学べるカリキュラムは、資格取得や就職後の仕事で使うソフトウェアの基礎的な操作やソフトウェアでの効果の出し方等が学べます。
専門学校のメリットはなんと言ってもその即戦力が付いていくことです。特にデザイン系の専門学校では仕事で使用するソフトウェアであるIllustrator、Photoshopを学べることです。
なかなか個人で仕事用のソフトウェアを購入するのは金銭的に難しいです。デザイン系の専門学校に通うことでプロ用ソフトウェアもアカデミックと言う教職員・学生向けとして一般的な価格よりも安く入手することも可能です。
専門学校でプロ用ソフトウェアを学びながら、自宅でも課題や練習として取り組むことも可能です。メリットとしては、自宅でデザインを行うのであればソフトウェアの勉強を兼ねて良い環境になります。印刷系のデザイン専門学校で学ぶことは、以下のことが多いです。
- 一般的なPCスキル
- 色に関する知識
- IllustratorやPhotoshopなどのプロ向けソフトウェア実技
- ビジネス的スキル
各専門学校の学科によってカリキュラムは異なりますが、ほとんどの学校ではこんな感じではないでしょうか。
デザイン系の就職を目指すには、ソフトウェアで制作する知識・技術や、PC操作スキルや色の知識・ビジネス的スキルも必要です。社会人にこれからなる自分に不足していることも学べますので、しっかり授業を聞いていきましょう。
集中したカリキュラムになりますので、進行速度も速いのが特長です。ここでしっかりと学ぶことができれば、専門学校へ学びに行った短期集中のメリットはしっかりと活かすことができるでしょう。
私も専門学校卒業生です。専門学校は目的がしっかりとしていますので、カリキュラムは何を行うのかはっきりとわかります。その分、授業や実技などについていく必要性もあります。中にはついていけなくて学校を辞められる方もいました、その時は残念に思いました。
今一度、自分が目指すべき業界を考えて専門学校選びをすると良いと思います。いざ入学してついていけないなぁと感じるときは自分のモチベーションが落ちていることもありますので、自分のビジョンをもう一度思い出し見つめ直しましょう。
授業に少しついていけなくても、授業の時間だけが学べる時間とは限りません。私が実際行っていた行動は、授業終了後についていけない、良く理解できていない箇所は先生にしっかり質問をしていました。実習では実習室が使えるときに使用させてもらえるようにお願いに行きました。
先生も質問にきた生徒にはしっかり教えてくれます。学校でとにかく集中して学ぶ姿勢があれば、自分の行動次第でしっかりとカリキュラムについていけます。
専門学校で就職するまでの時短学習するメリットとは!
デザイン系の就職は自分ひとりで勉強するには何が正しい勉強なのかわかりません。
デザイン系の専門学校に通うことで集中した授業を短期間の間に受けられます。自分ひとりでは、何が必要なのかわかりませんので、場合によっては余計な勉強時間を割いて遠回りしてしまうことだって考えられます。
専門学校で学ぶ内容は、主に2種類を意識するといいと思います。1つ目は「座学」、2つ目は「実習」を意識します。「座学」は専門学校での授業で先生が教室で教えてくれる内容ですが、理解ができなかったことを除いては、学校の行き帰り、自宅で勉強できる内容です。
「実習」は実際のPC操作やソフトウェアを使用して体感して教えてもらう内容です。私の優先順位としては、1「座学」、2「実習」と位置づけています。
学生の間には座学でしっかりと授業についていけるようにしましょう。
「あれ!?ソフトウェアで作品や課題をしっかりやっていくのでは?」と思われるかもしれません。ここで私はこのように考えています。
学生の間にどんなに作品や課題が上手になったとしても、デザインの基礎がわかっていなければ、将来仕事をする上でデザインが上手にできず、また学び直す必要性があるからです。
かといって作品や課題を疎かにして良いと言うわけではありません。座学を中心に学んだことを実習で活かしていく学び方が良いでしょうと言うことです。
ソフトウェアによる作品や課題の制作は学校にいる間にしっかり行うことを私は推奨します。
ソフトウェアの練習についてはテキストや説明やマニュアルだけでは理解しにくいことが多々ありますので、質問がしやすい学校内でしっかり聞いていきましょう。
自宅でソフトウェアを使う時には、基本作品や課題の仕上げではなく作品や課題を制作する上での操作を学んだ当日に復習することに使いましょう。
作品や課題は制作し始めると時間が多くかかります。作品や課題に多く時間を割いてしまうと座学が疎かになりがちになります。作品や課題を自宅でする場合には、期限や時間を区切って効率よくやりましょう。
時間集中で短期習得、短期卒業で即戦力へ!
デザイン系の専門学校の特長は、職場での即戦力を目指すことです。
専門学校のほどんが2年コースが多いのが特長です。中には3年や4年のコースも学科によってはありますが、3年や4年コースですと通常6年や8年位かかる授業内容をギュッと凝縮している内容が多いです。
2年コースでも3年や4年かかる内容を2年に凝縮していますので、早い就職活動へ結びつけることができます。
私は3年コースの学科でしたが、当時担任の先生よりこの学科は5年から6年かかる内容を3年間に凝縮したコースであることを聞かされて、必死に授業についていかなければと意気込んでいました。
短期卒業を目指す場合は授業内容が濃い場合が多く、充実した授業内容に毎日新しい事を学ぶ新鮮さがありました。
この感覚は人によって差はありますが、少なくとも自分が知らないことを学べる、しかも将来の仕事の基礎となる部分であればいつかこんな仕事してみたい!こんな場所で勤務してみたい!と思うと早くデザイナーとして活躍できるようになりたい、と感じモチベーションもアップします。また、短期間で集中して専門学校に通い即戦力を目指すメリットもあると思います。
将来の自分を目指してサクセスしてみましょう!
デザイン系のソフトウェア難しそう!?
デザイン系ソフトウェアの機能は全てが全て使うわけではない!
デザイン系の専門学校選びも考えて、ふと思うのが「自分にソフトウェア使えるようになるのかな?」と不安になることもあります。
実際私はデザイン系のソフトウェアを2種類使っていますが、全ての機能を使いこなしているわけではありません。
ソフトウェアはIllustratorとPhotoshopを使用して仕事しています。
会社や業界によって使用するソフトウェアは用途様々ですが、印刷デザイン系で言えばこの2本が主軸です。
とくにチラシや名刺、封筒デザインで言えばIllustratorの知識がほとんどです。Photoshopの知識はIllustratorのデータに配置として使用する画像の加工がメインです。
Illustratorも最初はわかりにくいですが、点と点を線で描くベクトルの仕組みがわかれば、あとはメニューからどのように効果を入れるかを覚えていくだけです。もっと親しみやすい考え方をすれば、Windowsパソコンでワードやエクセルはほとんどのパソコンに入っていますよね。
最初はよくわからず、本を買って自分で練習したり、ウェブサイトで調べてみたりしていませんか?専門学校では、このプロ向けソフトウェアを一緒に課題を通じて使い方を学べる環境下にありますので、自己勉強よりも授業で学べる大きなメリットがあります。
印刷系デザインで使用する基本操作や知識、印刷系で使用するであろう効果の入れ方を集中的に学ぶことができますので、将来の自分にとってメリットは最大限にあると思います。
学科に沿った機能面を教えてくれるので、全ての機能を使いこなすわけではありませんので心配ありません。私も実際に使う機能と使わない機能がありますので、必要になったときに調べていくようにしています。
Illustrator・Photoshopの資格をめざそう!
Illustrator・Photoshopの資格は難しそうな感じを受けるかもしれませんが、専門学校で学ばなければわからないと思いますので当然難しい資格だと思います。
でもデザイン系の専門学校に学びに行くわけですから、学校での授業をしっかり学べばその問題も比較的回答しやすい内容になっています。
業界の中では、諸先輩方がIllustrator・Photoshopの資格は意味がない、当てにならないなどと言われることがあります、私はこの資格を取得することで自分自身に自信がもてると感じています。
資格を有することで履歴書にも書けますし、資格を有することは知識がついてきた証拠です。また、自分に自信がつくことだと思います。資格は様々で利用用途でたくさんありますが、その道のプロ目指す方にとって、どの資格取得もモチベーションをアップできることだと思います。就職活動での多少の優位性が上がったりと資格を有することでのメリットは色々あることだと思います。
資格を有することで基本は押さえていますので、応用の考えだってできることだと思います。また、基本を意識することで仕事での仕上がりをより良いものにすることできます。
仕事はなんでも基本があっての応用だと考えて資格取得を目指して行きましょう。
機能を使ったテクニックが全てではない!自分で見る力をつけよう!
ソフトウェアを駆使してデザイン良くカッコよく作ることをイメージしているのであれば、それは違います。
デザインの仕事ではその仕事の仕上がりを、より良いものにするために効果を入れる、機能を使う、と考えた方が良いと思います。どんなに機能豊富に理解でき使用しても見た目のデザインがなっていなければ、仕事の現場では何回でも修正は続くものです。
デザインの方法も人によって様々な進行の仕方がありますが、1つ言えることはプロになればなるほど手書きでラフを描いたり、ソフトウェアでも余計な機能は使わず地道な操作で完成させたりしていることも多いのです。
そのかわり修正回数が少なく仕事を完成させることができる能力をもっていたりします。
修正回数が長引き時間が多くかかるよりも現場では完成度が求められます。ソフトウェアを専門学校で学ぶメリットはすなわち基本操作にあると考えて良いと思います。
ソフトウェアの機能を使い効果を入れてビジュアルやかっこよさは比較的だれにでも表現できることだと思います。意味がわからなく習得できなかった機能もなかにはあるかもしれませんが、仕事の現場では基本操作が大切です、ここさえ押さえれば仕事をしながら応用は学んでいけますので問題ないと感じます。
まずは、デザインが良くなるように自分の身の回りにあるチラシや物、テレビCMやインターネットの広告など集められる資料は集めてそのモノマネをしながら、機能が必要な部分は機能を調べて学んで行きましょう。
ソフトウェアの機能は基本にプラスアルファの効果が入れられると考えて基本操作と機能の棲み分けをしていきましょう。
自分でデザインを見る力を養う、ここができればソフトウェアのテクニック的な要素は後回しでも問題無いと私は思います。
専門学校卒で就職活動を行うにはどれくらいのスキルがいるの?
デザイン系の専門学校卒業でのソフトウェアスキルはあまり考えない方が良い!
「専門学校に通うのは、ソフトウェアが使えることがメリットなのでは?」と思われるかもしれません。
各会社で仕事の進行のさせ方は違いがあります。違いがあってもIllustratorで文字組をする、線を引く、丸や四角などのオブジェクトを作る基本操作は同じです。
このような操作ができれば、あとは実際の仕事でどのように効率良く作ることができるようにするかは、諸先輩方がきっと教えてくれるはずです。応募先の企業が使う機能を就職する前に全て知ることは、難しいことだと思います。
その代わり、基本操作だけは押さえて習得さえしていけば問題ないのです。もちろん色々と使える機能面を知っていることに損はありませんので、余裕があれば基本を押さえた上で勉強していきましょう。
専門学習をメリットと考え余計な学習は控える!
「ん!?色々なことを学ぶことは良いのでは?」と思うかもしれませんが、自分の専門的なスキルをアップするには専門学校で学んでいること以外の学習は控えて専門性を優位的に学習することが就職活動への手助けとなります。
これは個別のスキルアップとは考えずに全体的に専門性のスキルアップをはかっていくことが目的です。
専門学校で教えている内容は、就職活動の勉強のひとつと考えて日々学習に励みましょう。勉強不足のまま就職活動が始まりあれができない、これがわからない等あると、なんとなく自分自身に不安がでてきます。
この不安を取り除くのが普段からの学びの姿勢になります。しっかりと学校での「座学」「実習」を通して就職活動の自信へと繋げていきましょう。
ビジネス的要素のスキルが多少求められる!これは自己学習も必要!
デザイン系の専門学校でのメリットはたくさんあります、授業内容にビジネス的要素の授業も取り入れられている学校もありますが、そうではない専門学校もあります。
ビジネス的要素の授業がない専門学校の場合は、就職活動をするにあたっての面接や履歴書の書き方やポートフォリオの書き方、社会人になっての名刺交換の仕方や挨拶の仕方、話し方等のビジネスマナーを勉強する必要があります。
デザイン系の履歴書やポートフォリオについては以下を参照してみよう。
ビジネスでの社会的マナーは、学校内に就職課があればそこで教えて頂けるかもしれません。
そうではない場合は、ネットで調べるのではなく極力書店に足を運び「社会人のビジネスマー」「履歴書・面接関連の対応」の本は1冊ずつ必ず購入し絶対に読みましょう。
本があれば、授業の合間の休憩時間や学校の行き帰り、寝る前に1項目ずつでも読み勉強できます。勉強を疎かにすると就職活動で失敗することも考えられますし、社会人になってから冷ややかな目でお客様や同僚から見られるかもしれません。
社会人なりたてであれば、諸先輩方からの指導はあるかもしれませんが、余程まずい事ではなり限りは指導がなかったりすることもあります。
社会人マナーは仕事の現場でもついてくることですので、極力勉強をしておきましょう。仕事の現場では対応ひとつで状況が大きく一変することも多々あります。
社会人になり将来応対していく同僚やお客様に迷惑がかからないようにと考えると緊張感も増し「勉強しないとっ!」と思えるはずです。
また、以下の記事も参考になればと思います。
デザイン系専門学校で学び、メリットを理解した上で就職活動に活かすまとめ!
- 集中したカリキュラムと凝縮した内容授業で時短の就職活動へ。
- デザイン系ソフトウェアも用途を絞れば使用本数と機能は限られる。
- 専門学校でテクニック磨きではなく、デザイン力アップを図る。
なんとなく専門学校へ行く選択肢を選んだ方でも志が少しずつ出てくれば、学校での授業内容をしっかり聞く、実習でしっかり基本操作を学ぶことができることだと思います。
なぜなら、専門学校はお金を払って勉強に行く場所です。自分がその気になれば学校側も期待に応えてくれる授業内容になっています。専門学校でしっかりと座学、実習を行い仕事の基本を身につければ、応用部分の内容は仕事の現場で習得できます。
プロへ向けて少しずつの努力をしていきましょう。プロも突然プロになったわけではありません、私たちと同じように勉強して仕事の現場で活躍しているのです。
デザイン系専門学校のメリットは、基本操作の学習と考えるのが良いでしょう。決して難しくはありません、学校の授業に真摯に取り組みましょう。